金融機関による抵当権が設定されていない家を売却するなら関係ない話ですが、住宅ローンの支払いをまだまだ残している家となると難しいです。
抵当権が設定されている状態の不動産というのは原則として売ろうと思っても売ることができません。
でも、手がないわけではありません。
任意売却があります。
借り主と融資元との間に仲介業者を入れることで市価で不動産を売却することができます。
ローンの返済が困難なときでも競売を避け、高く売る手段として有効です。
住宅ローンの残債がある状態で家を売る際は、正式にはローンをすべて完済した時点でようやく売却可能な状態になります。
仮に残債務を完済できずにどうしても売却しなければいけないなら、すでにご存知の方もいるかもしれませんが、任意売却という手があります。
家が売れたらまず残債を返済するという条件の下、特別に金融機関から売却の許可を得るのです。
売却益を充てても完済できない場合、差額は債務(借金)として返していきます。
家を売ろうにも、建ててから25年を過ぎると、内覧希望者ですらなかなか来ないのが現実です。
内装リフォームや外壁清掃など手を加えて、明るく魅力ある家にしたほうが売りやすいでしょう。
それから、立地条件にもよりますが、建物を撤去して更地状態で売ると売りやすいとも言われています。
撤去費用がなければ、古いまま手を加えずにそのぶん割安にすると、購入者は新築なり改築なり好きなようにできるので助かるというのもあります。
一般人は不動産取引のノウハウはありませんから、住宅を売却する際は不動産業者による査定を受け、売手が販売価格を決めたのちに媒介契約を交わします。
価格設定には慎重を期したほうが良いですが、一週間以内に契約する人が多いです。
購入希望者がいつ現れるかは、価格や立地、建物の新旧だけでなく、需要とのマッチングにもよります。
ただ、不動産取引の法律により、不動産業者と結んだ媒介契約は3ヶ月たつと効力がなくなりますから、再契約はできるものの、そのあいだに購入希望者を見つけられるかが売却のカギとなります。
高額な取引ですから、土地や建物を売るときには、いくらで売るかが重要な課題です。
値引きを考えて最初から高くしたら売れなかったり、低く設定しすぎても逆に警戒されることもあるため、妥当な価格を見極めることが大事です。
高額な買物には値段交渉もつきものですし、仲介会社への手数料の支払いなども考慮して価格を決めないと、売却によって売主が得られる金額はどんどん少なくなってしまい、こんなはずではという事態にもなりかねません。
居住中に売るにしても転居後に売るにしても、売主は清潔さの維持に努めなくてはなりません。
清掃が不十分だとか、季節用品や不用品が放置してあるような状況では高くは売れませんし、内覧者もがっかりしてしまうでしょう。
リサイクルや粗大ごみに出すなどして、目につく不要品は処分していくと良いでしょう。
費用がかかるのは難点ですが、整理や片付けを専門とする会社に頼むという手もあります。
インターネットが使えるなら土地建物の一括査定サービスを活用すれば、土地家屋等を売却する際の評価額の見積りが比較的ラクに、たくさんの業者から出してもらうことができます。
これらの査定サービスを提供しているサイトはどれも、登録している不動産業者から出資を受けて運営されているので、売りたい人からお金をとることはありません。
営業時間等を気にすることもなく、わずかな手間で各社の見積りを吟味できるので、ぜひ活用したいものです。
住宅を売却する際、いくつかのことを住宅の所有者がしておくと査定額が上がることがあります。
違いがもっとも出るのは修繕作業でしょう。
築浅の物件でも人が使った分だけ家というのは確実に老朽化が進みます。
DIY程度でも構いませんからできるだけ修復しておくことです。
二番目にしておきたいのは掃除です。
年に何回かしか掃除しないような場所もピンポイントでどんどん掃除して清潔感のある明るい家を目指しましょう。
このような手間の蓄積が買い手の心をくすぐるのです。
なるべく高く家を売りたいなら、最初から価格交渉はあるものと思って間違いありません。
買う側からすると安ければ安いほどありがたいのですし、大きな金額である不動産取引では価格交渉なしというケースは殆どありません。
売手の希望を押し通そうとして購入希望者を逃してしまっては、あとあと後悔するかもしれません。
値付けと値引きは切り離せないものですし、良い取引にするためには不動産相場を理解しておくことは欠かせないのです。
売り慣れているならいざ知らず、家を売るにもどうしたら良いかわからないという人もいて当然と言えるでしょう。
家の売買するときは一つずつ段階を踏んだ手続きが必要です。
土地や家屋の一括見積りサービスというものを使い、幾つかの業者に査定を依頼しましょう。
その中で査定の額もさることながら信頼できる仲介会社を見つけて売買に伴う販促活動一切を任せます。
そのうち現れる購入希望者と金額の話し合いなどを経て、金銭の授受と物件の引渡しを行い、登記変更をしておしまいです。